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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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いつか(12)

 14, 2018 01:33
狭い室内にいる誰もが声を失うほどの
緊張感。

この男には。
圧倒的な。
そう。

圧倒的な
存在感をもって、
周りの空気を一変させ。
そしてなお席捲する。

だからこそ。
心奪われる。


善人も。
悪人も。


―――

俯いていたタジクが窓の外を見ながら。

もう。こちらに機体が到着するころだ。
と静かにつぶやいた。
そして。

心を決めたとでもいうかのように。
薪を見つめたまま歩み寄る。

「私があなたのことを特別だと思っていることはご存知かと思いますが」

椅子に足を組みながら。
薪は顔色一つ変えずタジクを見つめている。

「それが?」


「それが。答えです。あなたには大きな借りを作っておきたい。」

そう言って。
静かに。

薪の前に跪いて
微笑んだ。

まるで。
それはさながらプロポーズのように。

――――


「南官房長。今機体が戻ってきます」

管制官が叫ぶと周りも皆ハッと我に返って
窓の外を仰ぎ見る。

トリコロールカラーの青線が冬の白い空に
鮮やかに流れていく。

誰もが。

誰一人。
かけることなく。
無事であることを心から祈った瞬間だった。


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