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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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いつか(10)

 21, 2018 23:20
「ママ。」

小さな手がすみれの腕をぎゅっと掴む。

大丈夫よ。
小声で、しかしそれは力強く詮の耳元で囁かれた。


―――


「緊急事態の為、今から機体は羽田空港へ向かいます。」

先ほどのCAの声だった。
ざわめきが低く流れていく機内の中では
大方の人間が同じ推測をもって不安そうな顔色をしていた。

(ハイジャックされたのではないか)

その思いはすみれも同様に感じていた。
おそらく隣の詮も。

―――

長町の言葉を忠実に伝えると
アディリという、その副機長は
満足そうに笑った。

「物分かりがいい」

「勝手なことを」

そう言って薪はため息をついた。

――


1時間後。
拘置所からの車が到着し、すでにそこには
マスコミたちが空港で待機し、パニックのようになっていた。

内部関係者だけの通路を通って
部屋の前にいた薪をみてタジクは
相変わらず冷静で面白いことが始まっているらしいじゃないかと
そう言って笑う。

「私をご所望の輩がいるらしいですね。」

それがあなたでなかったのが
悲しかったですよ。
そう言って。


「君がタジクか」
そう言って部屋から出てきた長町は
タジクに握手を求めた。
その握手の熱さと強さにハッとした顔をして
タジクはじっと長町を見つめる。
早速だが。そう言って長町はタジクに
一枚の紙を渡す。

そしてアディリからのタジク自身が
乗客を解放する条件であることを伝える。

「タジク。君は何を望む?」


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