FC2ブログ

明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

Take a look at this

スポンサーサイト

 --, -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  •   --, -- --:--

いつか(7)

 12, 2018 00:17

「タジク・シャマール」

カザフ族の貧しいい遊牧民出身でありながら
欧州で修業し一流の料理人になった男。

しかし。


料理人でありながら。
クロイツフフェルトヤコブ病に
故意に感染させ4人を死に至らしめた
が、その件については証拠がなく不起訴。

現在死体遺棄罪及び
死体損壊罪で府中拘置所に拘留されている人物だ。

ナーバスな案件ゆえに
拘留が長引いている上に、
大変クレバーな人物で、
先日の事件についても
捜査協力を仰いだばかりだった。


そんな。
そんな男。

タジクの釈放を求める人物とは。
一体誰なんだ。




―――

しばらく黙っていた薪に
機上の人物が口を開いた。

「あなたは薪警視長ですね」
先ほどのフランス人の副操縦士。

今度は流暢な日本語で
発し始めたことに一同ざわめいた。

「なぜ。私を。」

「これほどに語学に堪能な警察官はあなた以外には
考えられないですから」

そう言った男は。
驚愕の言葉を放った。

「機長を刺したのは私だ。この日をずっと。ずっと待っていた。
タジクを取り戻すことが我々の使命だ」

ノイズとともに衝撃的な告白が
空の上から降ってくる。
その空の上には。
そんな思惑とは全く関係ない乗客が
恐怖で慄いている様を想像するだけで
心が震えた。


「あなたそこにいるのなら。
なおさら好都合だ。
薪警視長。あなたはタジクにとって
信頼しうる貴重な人物だと伺っている」

そう呟く彼の声が響き渡る。

だが。

かすかに笑う息遣いが不気味だった。



―――



「あなたがそこにいるのなら。話は早い。
あなたが拘置所に閉じ込めたタジクを私たちのもとに。
彼の能力は我々にとって必要だ。」

その時だった。

「あなた、ちょっと。勝手に入らないで」

入り口から警備員の声が響き渡る。

「ちょっと。身分証明書を・・」
と言いかけた時。

部屋中に響き渡ったのは
ドアを荒く、思い切り押し出した音。

そして。そこには。




長町が立っていた。




――――



「この切羽詰まった局面にもかかわらず。
ネゴシエイターがいないじゃないか」


そう言って。
薪をまっすぐに見つめた。


あり得ないほどの
派手なマフラーを巻き付けて。




スポンサーサイト

COMMENT - 0

WHAT'S NEW?

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。