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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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コモンモラルの崩壊2

 20, 2017 13:58
まるで何かに憑りつかれたかのように。
今までの想いを吐き出すかのように。

激しく求めあうのは。
当然の成り行きだったんだ。



認めてしまえば。
割と楽になって。

薪は深呼吸をする。


長い廊下をもつれるように歩き
寝室のベッドになだれ込む。


部屋の明かりは付けるな。
と薪がそっと囁く。

開けっ放しのカーテンから
下弦の月が顔を出し、
二人の肢体を照らし浮かばせる。

最上階の部屋から見える
外の景色は遮るものは何ひとつなく、

シャツからはだけた
白い薪のその肌を。
月だけが照らし見つめる。

「もっと。見せて」
後ろから抱きかかえながら
耳元でそう囁かれ、
あっという間に纏うものは
すべて床に投げ出される。

ベッドの上に横たわり
その両腕をしっかりとホールドされ、
体中を愛撫される。

髪を撫でられ
その唇を優しく吸い上げられると
薪はたまらなくて
小さく声を上げた。


「感じて・・・る?」

常にその唇は肌を這い続けるから
変に過敏になっているように感じて
また変に声を上げるはめになった。


「あ・・・っ」


ほら。
また感じてる。

鈴木のその余裕じみた声が
イラっとして

だ・・まれ。

と唇をかみしめる。

「好きだ。薪」

紡ぎ出される言葉にも
色はつくのだと薪は
感じながら。

無言で
口付けを繰り返す。

キスは決壊となり、
そして永遠であるようにも思えて

想いを告げる言葉のようにも思えた。


――

シャワーを。
そう言う薪に。

かまわない。
このまま続けたい。

そう耳元で囁く鈴木の胸をトンと叩いて
薪はベッドのそばにあるガウンを羽織った。

「一緒に行く?」


そう言って。


――

満たされたお湯に浸かりながら鈴木は
「久しぶりの風呂はいいなあ」と心から言った。

そして

シャワーの下で惜しげもなく裸をさらす友人の
その様子を感心してみていた。

「なんだ」

薪は濡れた髪をかきあげて
上目づかいで鈴木を見上げた。


「恥ずかしがらないのが男だなあって思って」
と鈴木は無邪気に笑う。

当たり前だろ!
と切れ気味に答える薪が
新鮮に思える。

「何年の付き合いだと思ってるんだ。
一緒に旅行も行ったし、お前の部屋にも何度も泊まったし。
それに警察学校のときは毎日みんなで共同浴場だったじゃないか」

と言いながら薪は広めの浴槽に左足を浸けた。
ちょっと、と鈴木にもう少し端に行けよというような仕草で浴槽に浸かる。

「そうなんだがなあ」

実は昔からそういう時もずっと
薪の裸にドキドキしていたとは言いづらくなった。

お前ずっとそんな風に見ていたのか。
と思われたくない気もした。


スッと。
その腕が鈴木の身体に近づく。
首筋に絡めるその堅くしなやかな腕は
意思をもっているようにその後
肩や太ももに伸びていく。
四つん這いになった薪の恰好は
淫靡としか言いようがない。

大胆な薪のその様子に
鈴木は心臓がバクバクいっているのを
悟られまいと必死になる。

「薪・・」


洗いたての髪からこぼれる滴が
薪の白い肌にしたたり落ちる。

ん・・・何?
顔を上げる薪の表情が
見たことのないような蕩けるような表情で
俺はその表情を見てこれまでにないほど
欲情した。



―――


「・・・・。」


それはないんじゃないのか。
薪。




よほど疲れていたと見えて。
薪はその瞬間、パタンと電池切れの人形のごとく倒れてしまった。

俺は浴槽でびしょ濡れの薪を
必死でベッドルームに運び込み身体を拭きながら
そう呟く。

そして
仕方ないな。と笑った。


まるで天使のような寝顔。
満たされたその表情は。

俺がずっと。
見たかった表情だ。

辛いときも。
嬉しいときも。

ずっと
ともにいられますように。


そう願いながら。



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