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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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あなたに会いたくて 3

 07, 2017 23:45
あの時。

僕は目をつぶったまま。

飛び込んだ。


死んでもいいとさえ。
思った。






――――

カウンセリングの基本は。

「あまり質問はしないんですよ」

そう言って静かに笑った。
少し髪がパーマがかっていて。
背の高いその男は。

色白であまり外には出ないのだろうかと
ふと思う。

この診察室は真っ白な壁で覆われていて。
目の前のこの男も。
白衣と青白い顔色をして。

僕の声に耳を傾ける。

「もう、カウンセリングは必要ないのではないかと思うんですが」

頬杖をついて薪はそうため息をついた。

「ええ。」

と静かに彼はそう応える。

基本的に。
「ええ」とか「はい」とか相づちを打つばかりで。
僕はまたため息をついた。

「・・・もう。時間ですね」
静かに下を向いて、
彼は僕に優しくそう呟く。

「通常は。あなたがもういいと言えば。カウンセリングは終了しますが」

僕は、仕事として。
警視総監からあなたのカウンセリングを仰せつかっているので。
あなたがもうやめたいといっても、
上からの指示があるまでは
継続するしかないのです。


まるで神父のような表情で淡々とそう諭される。

「わかりました。」
その冷静さに負けないように。
薪は冷笑を向けながら
「総監に僕から伝えます」


一瞬目を丸くして僕を見つめたが、
またその前の神父の表情で
彼は笑った。

「ええ。そうしてください」


そうなると。
私はお役御免ですね。


薪の肩越しに。
少しだけ震える声が伝わり
はっとして振り向いた薪を見た
その医師は一瞬表情が変わった。


「すみません。変なことを言って」
顔が上気しているように見えた。


「・・あなたはいつも冷静で。
完璧なカウンセラーでしたよ」

優しい笑みを浮かべ
薪はそう呟いた。


「辻山さん。
今日は少し時間があります。

もしよろしければ
あなたのことをお聞きしたい。」



思わぬ薪からの申し出を受けて
彼は静かに目を閉じてから
深呼吸をし、意を決したように。
薪をジッと見つめた。



「では。お言葉に甘えて」



その前に。
たまにはコーヒーを。

そう言って、
彼は静かに席を立った。





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