明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

Take a look at this

A side

 10, 2017 00:30
眠りから覚めるとき。
一番最初の感覚はなんだろうと
毛布の中でふと思う。

初春の朝は
まだ少しだけ肌寒くて
肌に触れる毛布の柔らかさに
全身を埋もれさせる。

至福の時だ


腕の先に温かな人のぬくもりを
感じてそっと撫でる。


寝返りを打ちながら
自分の身体をこちらに向けながら

ん・・・とため息が漏れるような
声を小さく発する。

毛布の中で縮こまっている俺の身体を
以外にも力強く自分の腕の中に引き寄せると
ぎゅっと俺を抱き締めた。


彼の首筋に俺の唇が当たるのを
彼はすこしくすぐったいしぐさをして
自分の顎を俺の額に押し付ける。

まだお互い目を瞑ったまま。
お互いの肌の感覚を寄せ合い。

柔らかな毛布に包まれて
グズグズと抱き締め合う。



今・・・何時?

彼はそう呟いて
腕を空中に伸ばしながら
眩しそうに腕時計を見つめた。


「まだ4時過ぎだ。もう少し寝られる」

そう言いながら彼は身体をひらっと
返し、ベッドから飛び出る。

「のど乾いた」

そうぶっきらぼうに独り言を言いながら。
キッチンのほうへ向かったのだと
その足音の先に耳を澄ませた。


ああ。
ここは。
どこだろう。


記憶がゆるゆると
遠ざかる。

眠りの底へと。
俺を誘う。

―――


サラッと柔らかな髪の感触が頬に触れる。

丸まったままの身体を
後ろからぎゅっと抱きしめられて
俺は一瞬狼狽えた。


「あの後また眠ったのか。」
身体が温かい。
そう言って背中から
肩にその腕を回し俺の首筋に優しく
口づけをする。


眠いです。。。

そう言うと彼は嬉しそうにクスッと笑った。

「だめだ。こっちを向け」

そう言って俺を仰向けにさせると
正面からじっと俺を見つめた。

ちょっ、やめてください。

そう言う俺の言葉などまったく気にもせず。
額にかかる髪をそっと撫でながら
優しく口づけたかと思うと
その天使のような容姿で
至福の笑みをもらす。


傷一つない
その白磁の肌も。

日の光を浴びると
キラキラときらめくその髪も。

そしてなによりも
栗色のその瞳は。
見たこともないような密度の濃い
睫毛を纏って
宝石のように俺を何度も
何度も虜にする。


「起きる?」

それとも

そう言って
もう一度口づけると
彼は身体を緩やかに近づけ
俺の腕に唇を這わせる。


あっ


一瞬小さく悲鳴のような声を上げると
彼は少し動きをとめて
俺を見つめ

何も言わずまた
その口びるを体中に這わす。


堪らなくなって
身を悶えると
彼は優しく俺を抱き締めた。



ああ。
もう何度抱きあっても足りない。



柔らかな朝の光が
寝室のカーテンの隙間から
差し込んだ瞬間。

一瞬が二人を解き放つ。

熱情に突き動かされ
誰も止められない。

やっと手に入れたこの
存在を。

手放すつもりなど。





スポンサーサイト

COMMENT 0

WHAT'S NEW?