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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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sorry13

 22, 2017 23:06
翌朝の新聞やテレビ、
そしてなによりネットは
大変な騒ぎだった。


今が旬の美しい俳優が
薬物で逮捕されるという衝撃的な
事件が駆け巡ったからだ。


「すごくショックです。大好きな俳優さんだったのに」

そう言って泣き出す女性の姿が
テレビで映し出された。





「人気のある俳優だったんですね」

コーヒーを淹れながら青木はそう薪に呟いた。

「ああ。僕でさえ知っていたからな」

そう言いながら脳裏にすみれのことが思い浮かぶ。


こほん、と青木が軽くワザとらしく
咳をしながら あの・・と顔を少し赤らめた。

「なんだ」
と淹れたてのコーヒーに
口をつける薪は上目づかいで青木を見あげた。


「あの後、詮君を森川家にお届けして、銀座まで
迎えに伺ったとき、あなたがあんな姿でいるなんて」


あんな姿?

そう言って薪はああ、と今更ながら気づいた顔をした。
そしていつもの意地悪そうな顔をしてじっと青木を見つめた。

「いや、あの。昔あなたが女の人だったっていう夢を見たのを
思い出しました。本当にそのイメージそのままだったんで」

としどろもどろになりながら
青木は顔をさらに真っ赤にして言い訳をする。


本当に。
店に入ってすみれさんと一緒に廊下を歩いているこの人を見たとき。

運命の女性だと思ってしまった。

見つめられたとき。
その瞳の強さに。
瞬くそのまつ毛の美しさに。
艶やかな唇に。

今までのどんな女性より。
胸が高鳴って。
心を奪われた。

そして。
ああ。やっぱり女の人が好きなのか。俺は。
と変な罪悪感から
薪さんに申し訳ないと一瞬思ってしまうほどだったのだ。


それなのに。

それが。
薪さん本人だったなんて。

恥ずかしいやら。

今思い出しても。
ドキドキする。


―――


「まあ、まんざらでもないな」
そう言って薪は少し嬉しそうにほくそ笑む。


「え、そ、そういうご趣味が!?」

それもいいかも。
そう思いながら青木は
声を少し上ずらせて答える。


「ばかか」

その嬉しそうな青木の頭に
手に持っていたファイルで殴りつける。


「ま、薪さん。
そういえば今日、長町さんの処遇がわかる日ですよね」

と急に話題を変えて青木は
乱れた髪を直しながらそう呟く。


「ああ。そうだな」

薪は少しだけ表情を
曇らすと
窓の外を心配そうに眺めた。




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