FC2ブログ

明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

Take a look at this

スポンサーサイト

 --, -- --:--
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
  •   --, -- --:--

sorry10

 09, 2017 23:38
珍しく肩を落として
ソファにもたれる彼を見つめながら。

「長町。落ち込んでいる時間はない。」


さもすれば些か冷たいともとれるほどの
声で薪はそう呟いた。

「昨夜はどちらに」

青木がその言葉に畳みかけるように
長町を促す。


「昨夜は。お前が見ていた通り。
銀座で伊織と待ち合わせして、その後
あいつのマンションに」

その言葉に薪が反応して青木を見入る。

「見ていた?」

「ああ、あの、詮君と買い物に行ったときに
ウィンドウ越しに長町さんを見かけたんです。
二人で。・・気づいてらしたんですね。」

薪は無意識にその言葉を聞いて、
胸のポケットにさしてあった詮からの
万年筆をぎゅっと握りしめた。

「そこで行われていたのは、今麻取も警察庁も
躍起になって証拠を掴みたい麻薬組織の取引だ。」


「証拠を掴んだか」

ジッと見つめるその薪の瞳は。
不安を取り去りたいという気持ちが
込められている。

その瞳の視線を。
そっと外して長町はああ、と静かに答えた。


「当然だ。」



ただし。
そこには俺もいるが。




その言葉は。
当然予測されていた事態で。


薪はその言葉を聞いた瞬間。
少しだけ眉を寄せて
苦しそうな表情をした。

一瞬だけ。






――



「わかった。裏から出られるように手配している。
今は病院で然るべき処置を受けろ」

あくまで。
囮捜査であることは
僕が証言する。

そういう薪に長町は皮肉そうに笑う。

「別に。かまわん。俺が勝手にやった事だ。
それよりも。お前に会いに来たのは」

ハッとした表情をしたのは
青木だった。


「まさか。」

青ざめた表情で青木は最悪のことを
考えた。

薪も同じことを考えていて、
悲痛な表情を浮かべている。

「ああ。そのまさかだ。
白戸伊織はすみれに接触している。
その意味は・・・分かるな」


沈黙の中で。

一瞬騒がしい足音にハッとした。


「捜査一課か。
裏口を案内しろ、青木」

そう言って薪は二人を急かす。


薪。
俺は。


長町が何かを言いかける。
それを薪は制した。


「お前なら。自分が今すべきことは分かるはずだろ」
そう言って。










スポンサーサイト

COMMENT - 0

WHAT'S NEW?

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。