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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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sorry

 26, 2017 00:27
「すみれさんですか」

ふいに声をかけられて
驚いて振り向いた。

今年の冬は割と暖かくて。
薄着でも大丈夫だと周りが口々にいうので
ついコートも薄手のものを着てきたら
今日に限って風がとても冷たくて。
少し急ぎながら鍵を閉めていた最中のことだった。



そこには。
見たことのない若い男性が
すっと立っていて。

柔らかなウェーブがかったきれいな髪と。
仕立てのよいスーツを着こなしていて。

こんな美男性の知り合いいたかしら。
とぼんやりと思いながら見上げた。


「なにか」
少しだけ微笑む彼女は。
想像していたよりも小さくて。

実業家には見えない
わりと普通の女だと思った。


「僕。長町さんの後輩で伊織と申します」
深々と丁寧に礼をして。
そして一言当然のことのようにこう言った

「別れてください。長町さんとは」


―――



「お帰りママ」

世田谷の自宅に戻って
玄関に慌てて迎えにきたのは
大切な息子、詮。

大きくなるにつれて。
なお、父親に似てきたと思う。

特にその瞳と端正なその輪郭は。
時折ハッとするほど似ているときがある。

「来てるよ。ダーリンが」

そう言って茶化されるのも
いつもなら笑っていられるのに。


少しだけ微妙な笑顔をかえす。


「そう」

そう言ってちょっと俯く母の様子に

「え、喧嘩したとか」
と心配そうに顔を覗き込む。


そんなことないわよ。
と言いながら二人でリビングに向かう。



「あ、おかえり、すみれ」

やけにご機嫌な長町をじっと見て。
無言のままバッグをいつもの場所に戻す。


え、なに?なんか機嫌悪そう。
そういうと隣の詮も静かに頷く。

「あれじゃない、良く言うじゃん」
と詮が小さな声で長町に耳打ちすると、
「ああ、あれか」と返す。

なんだかんだ言って。
この二人はうまくいっている。


ちがうわよ!!
と隣の部屋で大きな声が聞こえる。



全て聞こえていたらしい。


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