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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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予感10

 20, 2017 23:26
ああ、久しぶり。

「思いのほか退院に時間がかかったよ」
そう言って笑う友人は
なにやら紙袋をたくさん持っている。

実家に帰ったら
母親が寮のみんなに配れっていうからさ。

と外国製のクッキー、チョコといった
高級菓子を山ほどコモンルームに広げて配っている。

上級生から下級生まで
ワイワイ言いながら
久しぶりの再会を喜びながら。
騒がしさも若さの特権だ。


ほら、長町快気祝いだぜ。
そう言って渡されるのはどこで入手したのか
グラビアの写真集や酒、そしてタバコ。

これも寮生活のだいご味だと。
そういうことで許して下さい。
神様。

長町は心の中でそっと謝罪する。


―――
「あ、これ美味しそう」

そう言って嬉しそうに隣でカラフルなパッケージを
一つ一つ手に取っているのは一つ下の青木だ。

薪にはとても及ばないが
福岡の地元では神童と呼ばれるほど
優秀な男だ。

それだけではなく、
このお坊ちゃんばかりの学園の中でも
まわりとうまくやっていけるのはその性格の良さに他ならない。

気付けば。
鈴木も長町も、そして薪も彼のことを
可愛がっている。

――

「青木、薪は?」

そう尋ねると。
青木は少しだけ目を伏せた。


最近ずっと。
部屋から出てこないことが多くて。

―――

ある時から。
薪はあまり笑わなくなった。

最初は長町がいなくなったからかと
周りは思っていた。

「ムードメーカーがいないと
盛り上がらないからな」と
冷やかしでそう慰めても。

薪は無表情に
作り笑いでごまかした。

そうだな。
そう言って。




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