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明日目が覚めたら 僕は

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kiss kiss kiss 9

 02, 2017 22:14
そのころ。
複雑な気持ちで
記者会見を見ていたのは

常に二人と近いところで
ともに捜査に関わってきた
岡部だった。


「今回の事件の決め手は。
現場に残されていたメッセージ
x x x という文字でした。
被害者の長女の以前の交際相手である
Aはたびたびメール等の末尾に
このx x x という文字をつけるということが
MRI捜査において確認できたことから、
このAに着目することができ・・・」



―――


「なあ。このxを3つ続けて書いたものって
何か意味があるのか」

残虐な事件のMRI捜査であるにもかかわらず。
この文字の意味を知りたいと思ったのは
別の理由からだった。

「ああ。現場に残されていたメッセージですよね」
別の捜査員が、
岡部さんご存じないんですか。
と少しだけ馬鹿にしたような顔で笑う。

「なんだ。気に入らんなあ」
と不機嫌になった岡部に慌てて
わ、すみません!と謝ると
そこに青木が立っていた。


「ああ、このメッセージですね。
 これは、kiss kiss kiss という意味で。
主に恋人同士で使うんです。
ラブ・アクチャリー(Love actually)という映画でも
使われてました。相手に好意を示す言葉なんだそうですよ。
恋人同士で使う、そういう言葉です。」

やけにさわやかな表情でそう
伝える青木を見て
岡部は顔を真っ赤にして
そ、そうか。
と頷くと、慌てて部屋を出ていった。



「どうしたんだろ。岡部さん」


―――

まさか。
まさか。
まさか。


そういう意味だったなんて。
岡部は自分の机に戻り
そっとカバンの中から
気になっていた手紙を取り出した。

「やっぱり・・・書いてあるよ・・な」




あの手紙。
薪さんが青木に戻そうとした手紙。
思わずもってきてしまったあの手紙。



見てはいけない。
見てはいけないと思ったのだ。


だが。
家に持ち帰って。
何かの拍子にお茶をこぼしそうになって慌てて
中身を広げたときに。

思わず読んでしまった。

そして。



書いてあったのだ。


明らかに。
青木の字ではなく。


その手紙に付け足したように
最後の便箋の。

一番最後に。



真っ赤な文字で。


x x x



「まさか・・」




俺は
なんてことをしてしまったんだろう。

はやく。
はやく。
青木に渡さねばならないと。



その時からずっと
そのタイミングを計っている。






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