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明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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kiss kiss kiss

 29, 2016 00:37
あいつ。
いつまで現場に出続けるつもりなんだ。


所長になっても
第九にいた時と変わらないじゃないか。



――――――



「・・・とおっしゃっていたぞ。元長官殿が」

ずっと科警研に泊まり込みの捜査で
第九が大変なことになっていると
聞きつけた長町が
大量の栄養ドリンクをもって
やってきたのは犯人グループの
本拠地が判明した翌日のことだった。


別に。
今更だろ。

そう言ってだるそうに
ソファに腰かけながら
濃い目のコーヒーに口を付けた。


シャツを出しっぱなしで。
ネクタイも緩めて。
腕まくりをして。

枕も新聞も資料も
ソファの周りに投げ出されて
整理も何もあったものではない。


そんなだらしない恰好でさえ。
色っぽく見えてしまうのは
だいぶ恋フィルターがかかっている証拠だ。


「もう徹夜してないんだろ。
ちゃんとした格好しろよ」と
ため息をつきながら
長町はあきれ顔でそう諫める。


「ああ。」

と困ったような顔をして苦笑いをして
薪は素直にうなずく。


さっきまで仮眠をとってたんだ。

そう言って軽く微笑む薪に
長町はさりげなく近づくと
薪のその緩んだネクタイをきゅっと締め直す。

「ああ、こうでないと。」(色気が漏れる)
と言いながら手を離す瞬間に
耳元にキスをした。

「!なにするんだ」

ときっと睨み付ける薪にも
まったく動じず

「おまじないっ」
と嬉しそうに言う。


「差し入れなら、受け取ったから」
と、もう帰れとばかりに
追い出そうとした時だった。



「薪。退官後も心配しているのは本当のことだ」

元長官の恩義をお前は
忘れたわけじゃないだろう。

真顔で見つめられ
薪はハッとする。


「お前をここに配属させたことを。
今なお。彼はずっと気にしているんだ」


それが意味することは。



「僕はまだここですることがある」

現場で?

そう皮肉を言って長町は
煙草に火をつける。


・・ここは禁煙なんだ。
火を消せ。

しばらく会いたくない。
そう言って。

薪は所長室から出ていった。




「分かりやすい奴・・・」

現場にいたい理由。
それは。
まだやり残していることがあるからに他ならない。


それは。
あいつがいるからだろ。





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