明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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永遠に。

 27, 2016 23:19
まだ仕事してるのか。

一向に帰る様子のない上司であり
友人であるこいつの後姿を

俺はさっきから気にしていた。

寒さと引き換えに職場の窓から見える
外の景色は夜景がきらめいている。

やっと難航していた案件を仕上げて。
久しぶりに家に帰れるとさっきまで喜んでいた
はずなのに。

―――


「ああ。もう少し。せっかくだから
報告書作ってから帰りたいんだ」

振り向きもせず
淡々とそう答える姿に。

なかなか言い出せない自分がいた。

そんな空気を察したのだろう。

「鈴木、雪子さんを待たせたら悪いぞ」

会うたびに愚痴を言われてもかなわないからな。
と、観念したように振り向くと、
大変だなお前も。と苦笑いをしてみせる。


「あいつには遠慮する必要ないから。」

雪子と付き合い始めてしばらくたって。

そう何度も言ったのに。

あからさまではなく
さりげなく身を引くような
そういう気の使い方を
こいつは最近するようになった。

学生の頃のように、
わがままを言わないように。

あくまで何も変わっていないと
努めて振舞いながらも
一瞬の躊躇いを。

俺は。
俺はとうに見抜いてしまっている。


それを気付かないふりをして。
俺たちはやり過ごす。



ただ。



失いたくないから。

――


鈴木を失いたくない。


いつからだろう
そう思うようになったのは。


ずっと。
ずっと変わらないなんて。


そんなことあり得ない。




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