明日目が覚めたら 僕は

「秘密」二次創作サイトです

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ライバル

 05, 2016 22:30
休日の朝。
ソファに座りまどろみながら
彼が珍しく、
興味深そうに読んでいるのは

フランスの
女性雑誌だった。

「泊まりに来るのはいいけど」

キッチンで
だるそうに冷蔵庫から
牛乳を出してきたのは
薪・・

いや薪によく似る
詮だった。

最近の詮は。
ますます薪に似てきたなと
じっと見つめる。

「・・・ママはもうとっくに仕事に
出かけてるからね」


知ってる。

ぶっきらぼうにそう言うと、
雑誌に視線を戻し
ソファに寝転がりながら
長町はため息をついた。

トレードマークの
黒縁のメガネが
落ちかけた。

「なあ、詮。」

冷蔵庫の
すみれが
作っておいた朝食用のプレートを
ダイニングテーブルに運ぶ
詮に問いかける。

オムレットとサラダ
そしてジャガイモのポタージュが
美味しそうに盛り付けられていた。

ママの得意料理だ。


「なに?」


そういう時の表情や
言葉も。
薪によく似てる。


そういうと
詮はちょっとだけ
機嫌よく笑った。


「なあ、フランス人って
結婚しても恋人みたいなのか」

朝から。
何言ってんだ。

と詮は冷めた目で
目の前の母の恋人を見入る。


ふと
長町が持っている雑誌の
内容に気付き
詮はひょいっと
長町が抱えていた雑誌を奪い取る。


なっ。


「えっと。ここ?
フランス的習慣の再認識?
結婚しても夫婦が男と女の関係であり続ける。
フランスは愛の文化が息づいている・・・」


わっ。

お前にいわれると
なんだか無性に恥ずかしいんだよ。


長町は一人で焦っている。
そんな様子を見て
詮は吹き出した。


「ばっかじゃないの。
ママのそういうところもわかって
付き合ってるんじゃないの。」

フランスで生きてきたママの
ことも理解できないなんてまだまだだね。


「長町さんもわかってると思うけど・・。
ママはパパ以上の人じゃないと
プロポーズなんてきっと受けないと思うよ」


・・・・そのパパにそっくりな顔で
そっくりな口調で言うなよ。
本気で落ち込むからさ。

長町は「あ~あ」と
言って立ち上がると
リビングの窓のそばまで行くと
思いっきり背伸びをした。

パパよりたくましいその
背中を見て。

詮は昨夜のママの
表情を思い出した。


キッチンで
二人で抱き合って
キスしてた
ママの表情は。

可愛らしい少女のような
表情をしてた。

ああ。
恋をしているんだな。と。

思わず目を背けてしまうほど。
ドキッとしたんだ。



「詮。」

急にこちらを振り向いて
僕はぎょっとした。

なに?
慌てて返事をすると


「俺の朝食もあるかな」

そう言って
くったくなく彼は笑った。









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