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婚約者1

 14, 2016 20:17
「おい、ゆう、ちょっと」
焦った顔でこっちを見るのは友人のサチオだ。


早朝の高層タワーマンション。
まさか出てくるわけないと思ってたけど。

すごくない?
なんだか刑事にでもなった気分だわ。
自分の婚約者が、
早朝のマンションで男と抱き合う図かあ。

サチオが呆れた顔で撮ったばかりの
一眼レフの画像を確認している。

一方の女子大生風の女性が呟く。

ふうん。そういう趣味の人なの。
警察のキャリアって変わってるのね。
相手の人の顔見える?華奢な人・・・。
女の人に見えなくもないけど、
スーツ着ているし。ともかく美形だわ。


きれいなロングヘアをかき上げて
嬉しそうに見入る女性。

坂野ゆう。

長町の婚約者。

「とりあえず写真撮ったし。帰りましょう。
その写真どうしよっかな。」と
かわいらしい顔をした彼女はにっと笑顔で
隣の男性にそう告げた。



その後、婚約者が撃たれることも知らずに。


****

年上すぎるし、お堅すぎる。
パパからこの話が来たとき、私は
一番にそう答えた。

おまけに頭もよくて、
黒縁の眼鏡して、
なんだか真面目そうで。

絶対話なんて合わないし。

親のコネで入った
エスカレーター式の一貫校で
勉強なんて大嫌いな私なんて
きっとバカだと思われるのがせいぜいだわ。


だから、お見合いの当日もすごく憂鬱だった。
それなのに。


「ゆうさん、ですね」と初めて会った時の
彼は優しく私の手を取って握手をした。

その顔は意外とかっこよくて。
俳優でもイケるかも。そう言ったら
ははっと笑った。

私はバカみたいだけど。
この年上の黒縁の眼鏡野郎が婚約者で
良かったと思ったのだ。


だからそれからは、
彼の追っかけのように
幼馴染の男友達のサチオを伴って
いろんなところで彼を追いかけた。
まるでストーカーのように。

「でもさあ、ゆうはその人と結婚するんでしょ。
何で追っかけるのさ。普通に会いに行けばいいじゃん」

サチオが言うことももっともなんだけど。

「なんかさ。すごいおとなしいお嬢様だと思われてるみたいで。」
珍しく真顔になってうつむいた。


お嬢様じゃん。とサチオはつぶやく。

でもまあ、ゆうは小学校のころから
好奇心旺盛だったかもしれないと思う。

それに何より
へんに取り繕うところもないし、
親の職業を自慢する同級生が多い中、
ゆうはそんなこと気にもかけないところが
俺はいいなと思っていた。

現に、俺なんてふつうのサラリーマンの息子だ。
そんな俺のことを昔から
サチオ、サチオと言っては
くっついてくるのがゆうだった。

おそらく俺が思うに。

小さいころから。
どうせ私は好きになっても
結婚なんてできないんだから。
親が決めた人とするって決まってるから。
と言っていたゆうが、
初めて男の人に興味を持ったんだから。
しばらくは、こいつに付き合おう。

とはいいつつ、この写真どうしよう・・

サチオは複雑な気持ちで眺めていた。
こんな奴と結婚していいのかよ。


ゆうは笑ってるけど
本当はショックなはずだ。

サチオはカメラを持つ手が
少し震えていることにきづいた。



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COMMENT - 2

Wed
2016.02.17
10:08

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Wed
2016.02.17
12:46

柏木 けい #-

URL

Re: 独身貴族

鍵コメH様、こんにちは。
そうですね、しっかり長町さんに
お伝えしておきます。

困った人ですよね。

Edit | Reply | 

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