「秘密」二次創作サイトです
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柳は緑 花は紅(12)

きれいな目をしてるんだな。

そう僕の目をじっと見つめて
その瞳の中に映る自分の姿を
探るように深く深く見つめられた。
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柳は緑 花は紅(11)
ベッドに腰かけながら
一雅は僕の頬をそっと優しく撫でた。

そして手にいれた獲物を目の前にして
絶望的に悲しそうな顔をして見せた。
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柳は緑 花は紅(10)
ひとしきり
海で泳いで、別荘に戻るころには日も暮れかけていた。

夕暮れがやけに色っぽくて。
なんとなく。


この場所に鈴木がいないことに
心細さを感じている自分がいる。
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柳は緑 花は紅(9)
いいところだな。

車から降りて別荘の庭から見える海を眺めると
薪はそう呟いた。


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柳は緑 花は紅(8)
「薪君。今度一緒に別荘に行かないか。」
少しだけためらいながら彼はそう僕に言った。

もしかしたら。
何度も言いかけたことがあったのかもしれない。
いつもと違った硬い表情を
僕は上目遣いにじっと見つめた。
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柳は緑 花は紅(7)
被害者である一雅の父柳教授は
ある意味敵の多い人物だった。

だから、他殺体で見つかった時も、
彼を憎む人間は少なからずいて

当初は第九を通すまでもなく、
ほどなく犯人は見つかるのではないかと
言われていた。


にもかかわらず。
この案件が回ってきたとき。
僕は。

なぜか一雅の顔が思い浮かんだ。
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柳は緑 花は紅(6)
取調室で、静かにまっすぐに前を見ているのは
まぎれもない。

柳一雅だった。

だいたいの容疑者が。
取調室ではうなだれるか。もしくは
開き直ってふんぞり返るか。

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柳は緑 花は紅(5)
「薪、最近よくつるんでるあいつ、誰?」

久しぶりに学食を鈴木とともに取っていると
ちょっと眉を寄せて鈴木が遠慮がちにそう
問いかけた。

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