「秘密」二次創作サイトです
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二人の秘密(15)
よく分かったな。ここが。

秋空が眩しくて、俺は少し目を細めて
その先に見えるその人を眺めた。


「そろそろ、薪がここに来る時間なんだ。
 もしかしたら屋上にいるかもしれないぜ。」


そう囁いた言葉を聞いて
確実にそのドアの向こうで俺たちの話を聴いていたのではないかと
思って思わず。赤面したのだ。


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二人の秘密(14)
「悪いが。お前より年季が入ってるんだ。
俺の気持ちには。」


そう言って苦笑しながら
淡々と話を始める。


初めて会ったのは
国家一種の試験会場だった。
もう遠い昔の話だ。

今でも鮮明に思い出す。

休み時間に今思えば
あの鈴木と話しているのを
聞いて、東大のやつかと。
やけに若いなと思っていた。
あいつ、飛び級だったらしいな。

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二人の秘密(13)
いい眺めですね。

ベッドのそばの椅子に座った青木は
その景色を眺めてそう一言つぶやいた。
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二人の秘密(12)
比較的高層階の病室からは
東京の森のような大きな公園が目下にあり、
普段こんな風に窓の外の景色を見たことなど
あまりないものだなと、長町はのんびりと窓の向こう側に目をやる。

長町は景色を見ながら先ほどまで見ていた夢を思い出した。
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二人の秘密(11)
どうした?
第8管区のほうは大丈夫なのか?

思わず、何で来たのかというような雰囲気を
醸し出してしまって岡部はハッとした。

****


「岡部さん、薪さんは?」

そういって所長室のドアを叩いたのは
今一番彼が会いたくないであろう人物だと思われた。

あの事件があった3日後、青木が福岡から
やってきたのだ。聞けは月1の薪との報告会の日程が
今日からだという。

秋の連休もあり、数日はこちらにいる予定なんですけど。
と遠慮がちに告げる。第3管区の忙しさに恐縮しているところもあるのだろう。

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二人の秘密(10)
どちらを狙っていたか
といえば。

明らかにそれは薪に対しての狙撃だったと言えるだろう。
エントランスを出てすぐの薪に向けられたその銃口の先。
それはまだこの男が平穏無事な生活を送ることが
できるという保障はどこにもないのだという
警告のように思えた。


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二人の秘密(9)
じゃあ。

と少しだけ名残惜しそうにしながら
タクシーの到着を目に留めて
薪の肩に掛けた手を離した。
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二人の秘密(8)
俺はあの夜のことをきっと
一生忘れないだろう。

あの夜のあいつは。
まるで本当の恋人みたいに。
俺を扱った。

俺の気持ちに寄り添うように。
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二人の秘密(7)
機嫌が悪いんだな。

さっきまでみんなに笑顔を振りまいていた癖に。
そういうと

「当り前だ」
とリビングのソファにドカッと座りこむ。

Cassinaの黒いソファとひき詰められた黒の絨毯、
嫌味なほど煌めくシャンデリアに
ワインセラー。瀟洒な家具が置かれていて
いかにもこいつが好きそうな部屋だ。

それが浮かないほどの広い部屋。
そして家主のこいつ。
嫌味の極致だ。
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二人の秘密(6)
最後の夜でもいいから。


そう言って、強く強く抱きしめられて
いつもの慣れきった香りが感情をえぐられるようだと
そう思った。

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